iDeCoニュース

iDeCoの10月の新規加入者は約4.2万人、加入者総数は220万人突破

2021/12/01 14:13

 国民年金基金連合会が12月1日に発表したiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の業務状況によると、10月の新規加入者数は4万1,992人で加入者総数は220万9,836人になった。月間の新規加入者は、9月に8カ月ぶりに4万人の大台を下回ったが、再び4万人台を回復した。なお、従業員のiDeCoに企業が上乗せ拠出をするiDeCo+(中小事業主掛金納付制度)は、実施事業所数は3,576事業所、対象従業員数は2万2,727人になった(iDeCo+の加入者数等に修正があり、9月は3,418事業所、対象従業員数は2万1,714人に修正された)。

 10月の新規加入者の内訳は、第2号加入者は3万4,189人(前月3万1,258人)、第3号加入者は2,174人(前月2,388人)となった。なお、第2号加入者の中では、企業年金なしの新規加入者が2万1,095人(前月1万8,784人)。共済組合員(公務員)の新規加入者は8,081人(前月7,856人)となった。

 10月の新規加入者数は全体では前年同期比14%増で、前年同月比2ケタの伸び率に復帰した。9月は前年同月比マイナス1.0%と前年実績を下回った会社員等の第2号加入者の新規加入者が前年同月比11.5%増となった。第1号は26.5%増、および、第3号加入者は27%増と依然として前年同月比で2ケタ成長を続けている。

 iDeCoの新規加入者数は、昨年11月に前年同月比15%増と2ケタの伸び率を記録してから、毎月2ケタ増で大きく伸びてきた。9月のみは5.2%増と1ケタ成長だったものの、昨年10月以前には前年同月比でマイナス成長の月もあったことと比較すると高い伸び率を続けてきた。この高い水準での新規加入者増が10月でちょうど1年間を迎えたことになる。11月以降の伸び率は、前年が2ケタ伸びた実績を踏まえた上での成績になるため、前年同月の加入者数を維持するだけでも高いハードルになってくる。コロナ禍をきっかけにして資産運用への関心が高まっているという分析もなされる昨今だが、老後の資産形成手段として最も手厚い税制優遇策がとられているiDeCo加入への勢いがキープされるかどうか、来月以降の加入状況に注目したい。

202110.jpg

出所:モーニングスター作成


【関連記事】
iDeCoの9月の新規加入者は3.9万人で8カ月ぶりに4万人の大台割れ
制度発足20周年を迎えたDC制度、iDeCoの8月の新規加入者は4.4万人で4万人以上が7カ月継続
iDeCoの7月の新規加入者は4.88万人、加入者総数210万人突破

    
    

バックナンバー

  1. 「先進国株式」への旺盛な資金流入が継続、国内株式は2カ月連続で資金流出=DC専用ファンド(2024年6月) ( 2024/7/05 17:54)
  2. 円安傾向が外国株式投資を促した?「先進国株式」への資金流入額が歴史的な規模に=DC専用ファンド(2024年5月) ( 2024/6/07 17:33)
  3. 資金流入額トップ10に国内株ファンドが大量にランクイン、パフォーマンス上位はアクティブが席巻=DC専用ファンド(2024年4月) ( 2024/5/10 17:12)
  4. 資金流入額トップを爆走する先進国株式、バランス型やREITにも資金流入が拡散=DC専用ファンド(2024年3月) ( 2024/4/08 18:12)
  5. 先進国株式に月間500億円を超える過去最大の資金流入、国内債券から資金流出継続=DC専用ファンド(2024年2月) ( 2024/3/08 17:12)
  6. 純資産総額が12兆円の大台越え、先進国株式インデックスファンドへの旺盛な資金流入が続く=DC専用ファンド(2024年1月) ( 2024/2/07 17:39)