株安と円高で純資産総額は6カ月ぶりに減少、「S&P500」連動型への資金流入目立つ=DC専用ファンド(2025年2月)
DC専用ファンドの2025年2月の純資金流出入額(速報値)は約435億円の資金流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降51カ月連続、流入額の規模は前月の813億円からおおむね半減した。資産分類別の流入額トップは「先進国株式」で流入額は約284億円(前月は523億円)、次いで「国内株式」の約57億円(同26億円の流出)だった。「国内株式」は5カ月ぶりに資金流入に転じた。「国内債券」は3カ月連続での資金流出だった。

DC専用ファンド全体の純資産総額は約14兆3,298億円と前月から約4,958億円減少した。純資産総額が前月比でマイナスになるのは6カ月ぶり。2月は米株インデックス「S&P500」が1.42%安、国内株インデックス「日経225」が6.11%安になるなど内外の株安が残高を押し下げる要因になった。また、為替も1月末の1ドル=154.71円(東京:15時)から、2月末には1ドル=149.83円に円高が進んだことも海外資産に投資するファンドの資産価値を悪化させた。純資産総額の内訳は、株式ファンド56%、債券ファンド11%、バランスファンド31%という割合で、前月と比較して株式ファンドの比率が1%ポイント低下した。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)

資金流入額のトップ10のうち「S&P500」連動型は3本
DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは前月と同様に「野村 外国株式インデックスF・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金)」だった。第2位に「One DC米国株式(S&P500)インデックスファンド」が入った。資金流入額トップ10のうち9銘柄を外国株式インデックスファンドが占め、3銘柄が米国「S&P500」連動型のインデックスファンドだった。第7位に「One DC国内株式インデックスファンド」が入り、これが唯一の「国内株式型」のファンドだった。
DC専用ファンドで活用される外国株式インデックスファンドが、「MSCIワールド・インデックス」という先進国株式インデックスから、じわりと米国株式「S&P500」に連動するインデックスファンドに移りつつある。公募投信の分野で、新NISAのつみたて投資枠を使った積立投資が「S&P500」を使うことが主流になっていることと同じような動きがDC市場でも定着しはじめているようだ。

トータルリターン1位は「DCチャイナ・ロード」
個別ファンドの過去1年間のトータルリターンランキングトップは、「DCチャイナ・ロード」だった。6カ月連続でトップだった「大塚グループ株式ファンド(確定拠出年金)」は第4位に後退した。第2位は前月同様に「

iDeCo新規加入者数は約4.8万人
国民年金基金連合会が3月3日に発表したiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の業務状況によると2025年1月の新規加入者数は4万7,726人で前年同月比20.9%増、加入者総数は358万947人になった。なお、従業員のiDeCoに企業が上乗せ拠出をするiDeCo+(イデコプラス:中小事業主掛金納付制度)は、実施事業所数は8,651事業所、対象従業員数は5万5,130人になった。
1月の新規加入者の内訳は、第1号加入者は3995人(前月4,460人)と前年同月比28.7%減、第2号加入者は4万2,218人(前月6万6,084人)と同33.5%増、第3号加入者は1,225人(前月1,264人)と同37.9%減になった。第2号加入者の中で、「企業年金なし」の新規加入者が2万4,687人(前月3万8,585人)。「企業年金あり」が8,607人(前月1万5,386人)。共済組合員(公務員)の新規加入者は8,924人(前月1万2,113人)となった。

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