iDeCoニュース

iDeCoの2月の新規加入者は約4.2万人で18年4月以来の高水準、加入150万人突破

2020/04/03 18:22

 国民年金基金連合会が4月1日に発表したiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の業務状況によると、2月の新規加入者数は4万1,942人で加入者総数は153万114人になった。月間新規加入者数は1月と比べて1万440人増加した。月間の新規加入者数が4万人を超えたのは19年8月(4万433人)以来。4万2,000人規模になったのは18年4月(4万2,937人)以来の水準になる。

米国の株価は2月12日に史上最高値を付けて、2月下旬には1日でNYダウが1,000ドルを超える下落を繰り返す波乱になった。iDeCoの加入は、株式市場の状態には左右される傾向はみられなかったが、今回の数字は2月前半までの好調な株価を受けてのものだろうか? 大手ネット証券の一角である楽天証券によると、同社の新規口座開設件数は2月(10.59万口座)も3月(16.40万口座)も史上最高の件数になっているというニュースもある。3月までも4万人を超えるようなペースで新規加入が続くようであれば、いよいよiDeCo活用の機運が国民的に高まってきたと確信が強まることになる。

 2月の新規加入者の内訳は、第1号加入者が3,916人(前月2,775人)、第2号加入者は3万6,208人(前月2万7,561人)、第3号加入者は1,818人(前月1,166人)となった。第2号加入者の中では、企業年金なしの新規加入者が2万1,004人(前月1万5,751人)、共済組合員(公務員)の新規加入者は8,977人(前月7,496人)となった。第3号加入者の1,818人は、2017年4月(2,150人)以来のことになる。

 なお、iDeCoに事業主が掛金を上乗せする制度である「iDeCo+(イデコプラス)」の導入事業所数は1,306事業所、対象従業員数は8,522人になった。

iDeCo新規加入者数の推移

202002.jpg

出所:モーニングスター作成


iDeCoの1月の新規加入者は前年同月比6.7%増、老後の資産形成手段として定着
iDeCoの12月の新規加入者は前年同月比5%減、「年金2,000万円問題」加入者増は一巡
iDeCoの11月の新規加入者は3万人割れ、「iDeCo+」は1千事業所7千人を突破

    
    

バックナンバー

  1. 円安傾向が外国株式投資を促した?「先進国株式」への資金流入額が歴史的な規模に=DC専用ファンド(2024年5月) ( 2024/6/07 17:33)
  2. 資金流入額トップ10に国内株ファンドが大量にランクイン、パフォーマンス上位はアクティブが席巻=DC専用ファンド(2024年4月) ( 2024/5/10 17:12)
  3. 資金流入額トップを爆走する先進国株式、バランス型やREITにも資金流入が拡散=DC専用ファンド(2024年3月) ( 2024/4/08 18:12)
  4. 先進国株式に月間500億円を超える過去最大の資金流入、国内債券から資金流出継続=DC専用ファンド(2024年2月) ( 2024/3/08 17:12)
  5. 純資産総額が12兆円の大台越え、先進国株式インデックスファンドへの旺盛な資金流入が続く=DC専用ファンド(2024年1月) ( 2024/2/07 17:39)
  6. 先進国株式ファンドへの資金流入が継続、1年リターン32%超のインデックスファンドがけん引=DC専用ファンド(2023年12月) ( 2024/1/11 15:33)