iDeCoニュース

資金流入額は前月の1000億円超から418億円に急減、外国株式への資金流入継続=DC専用ファンド(2022年4月)

2022/05/09 15:16

 DC専用ファンドの2022年4月の純資金流出入額は約418億円の流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降17カ月連続になった。流入額のトップは前月と同様に先進国株式だったが、資金流入額は前月の413億円から今月は245億円に大きく減少した。また、バランスの資金流入額も前月の約326億円から49億円の資金流入に細った。

MF2-4.jpg

※ 4月の資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成


 DC専用ファンド全体の純資産総額は約8兆7,221億円と前月から約1,740億円減少した。残高の内訳は、株式ファンド47%、債券ファンド16%、バランスファンド35%という割合で、前月と同じだった。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
stock2204.jpg

出所:モーニングスター作成


■資金流入額トップは「野村外国株式インデックスF(確定拠出年金)」

 DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは前月と同様に「野村外国株式インデックスF(確定拠出年金)」だった。第2位に「DIAM外国株式インデックスファンド」が入るなど、トップ10の9銘柄は、外国株式インデックスファンドになった。第8位に「野村世界REITインデックスF(確定拠出年金)」が入った。

DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキング

MFrank.jpg

※ 4月の資金流入額は推計値
出所:モーニングスター作成


■トータルリターンの上位は引き続きグローバルREITインデックス

 個別ファンドの過去1年間のトータルリターンランキングトップは、「One DC先進国リートインデックスファンド」だった。2位には前月トップだった「DCダイワ・グローバルREITインデックス」が入り、トップ10のうち9銘柄がグローバルREITを投資対象にしたファンドになった。第9位に「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDC」が入った。

DC専用ファンドのトータルリターン(1年)ランキング

TRrank.jpg

※ 4月の資金流入額は推計値
出所:モーニングスター作成


【関連記事】
2020年1月以来の資金流入額1,000億円超、外国株式に強烈な資金流入続く=DC専用ファンド(2022年3月)
純資産総額が2カ月連続で減少、2020年2月~3月以来約2年ぶり=DC専用ファンド(2022年2月)
株価下落で資金流入トップは安定運用の「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」=DC専用ファンド(2022年1月)

    
    

バックナンバー

  1. トータルリターンは日本バリュー株ファンドが年25%超でトップ10の6割占める=DC専用ファンド(2023年10月) ( 2023/11/08 14:06)
  2. トータルリターンのトップ10は日本株アクティブファンドが席巻=DC専用ファンド(2023年9月) ( 2023/10/06 16:42)
  3. 資金流入が集中する先進国株式インデックスファンドは信託報酬率が年0.10%を下回る=DC専用ファンド(2023年8月) ( 2023/9/07 11:36)
  4. トータルリターンのトップ10は国内株式アクティブ、資金流入は先進国株式インデックスに集中=DC専用ファンド(2023年7月) ( 2023/8/08 11:55)
  5. 株式ファンドへの資金流入拡大が顕著、上昇率トップは5カ月連続で「DCダイワ中小型株ファンド」=DC専用ファンド(2023年6月) ( 2023/7/07 16:39)
  6. 先進国株式が流入に転じ資金流入額が回復、DC専用ファンドの残高が初めて10兆円超え=DC専用ファンド(2023年5月) ( 2023/6/08 15:27)