先進国株式ファンドへの資金流入が継続、1年リターン32%超のインデックスファンドがけん引=DC専用ファンド(2023年12月)
DC専用ファンドの2023年12月の純資金流出入額(速報値)は約634億円の資金流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降37カ月連続になった。流入額のトップは前月と同様に「先進国株式」で資金流入額は前月の約227億円から約330億円と拡大した。次いで、「バランス」で、流入額は前月の約100億円から約114億円になった。一方、前月は資金流出だった「国内株式」は約96億円の資金流入に転じた。また、「国内債券」は約8億円の流出超で5カ月連続の資金流出になっている。
DC専用ファンド全体の純資産総額は約11兆6,163億円と前月から約1,470億円増加して前月に続いて過去最高を更新した。残高の内訳は、株式ファンド52%、債券ファンド13%、バランスファンド33%という割合で、前月と比較して株式ファンドが1%ポイント拡大した。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
資金流入額のトップは「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」
DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは、7カ月連続で「野村 外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)」となり、純資産残高が6,000億円の大台に達した。第2位には前月同様に「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」、第3位には「三井住友・DC外国株式インデックスファンドS」とトップ3は変わらなかった。先進国株式インデックスファンドがトップ10ランキングの中に7本ランクインした。前月の8本から1本減った。
トップ10のうち、先進国株式インデックスファンド以外の3本は、第7位の「One DC国内株式インデックスファンド」、第9位の「みらいバランス・株式10(富士通企業年金基金DC向け)」、第10位の「DC世界経済インデックスファンド」だった。先進国インデックスファンドは、過去1年間のトータルリターンが32%を超える好調なパフォーマンスになっており、トップ10に割り込んだ3ファンドと比較して優位な成績が続いている。
トータルリターンのトップは「ベイリー・ギフォード世界長期成長株F」
個別ファンドの過去1年間のトータルリターンランキングトップは、「
前月までは、国内株式ファンドがトップ10の半分を占めていたが、今月は第6位に「三井住友・バリュー株式年金ファンド」、第9位に「DCダイワ中小型株ファンド」と順位を落とし、第2位の「DCトヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」と合わせて国内株式ファンドは3ファンドのみになった。
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