優れたDC制度運営を行う「DCエクセレントカンパニー」に関西ペイント、富士通など5社を表彰
企業型確定拠出年金で優れた制度運営をしている企業・年金基金を表彰する「DCエクセレントカンパニー」の発表が7月8日に開催された第10回 日本DCフォーラムで行われた。確定拠出年金法施行20周年記念として開催されたDCフォーラムは、NPO法人 確定拠出年金教育協会が主催し、厚生労働省、企業年金連合会、東京証券取引所、投資信託協会が後援している。DCエクセレントカンパニー表彰は、「制度運営(ガバナンス)部門」で、関西ペイントと富士通/富士通企業年金基金が受賞した。関西ペイントは、制度導入時から年2回、「DC運営検討委員会」を開催し、委員会にはメンバーとして労使ともに本部だけでなく各事業所からも参加しており、加入者目線の制度運営がなされていることが、表彰のポイントになった。
富士通は、DC制度運営のモニタリングを労働組合の代表者が参加する確定給付企業年金基金の代議員会を活用して年2回開催している。代議員会では、グループ企業を含む各事業所の担当者に、プランの全体概況だけではなく、事業所ごとの加入者動向についても報告され、事業所における課題の把握や継続教育実施のサポートになっている。
また、「継続投資教育部門」では、ダイハツ工業、ヤマタネ、ユーシービージャパンが表彰された。ダイハツ工業では、25歳・35歳・45歳・57歳で必須参加のセミナーが設定され、入社から定年までステージごとにステップアップできるような内容で実施されている。また、セミナーの内容は、会社・労働組合・基金が担い、労使で協力した継続教育、プランモニタリングを実現している。
ヤマタネは、制度導入以降、15年にわたって、継続教育を毎年、ほぼ全員履修で実施している。セミナーは業務時間内に実施し、基本的な事項の徹底に重点を置きつつ、アンケート等で寄せられた社員の声を活かして応用編セミナーやeラーニング等でフォローしている。過去5年でマッチング拠出の利用者が1.5倍、1人あたり拠出額が2倍以上になった。
ユーシービージャパンは、制度導入以来15年にわたって継続教育を業務時間に毎年実施している。加入者のWEBサイト利用率は2021年1月時点で80%となり、マッチング利用率も約8割、加入者の運用利回りは想定利回りをはるかにしのぐ高い水準になっている。
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