確定拠出年金の運用テクニック~配分変更とスイッチング

          

確定拠出年金の運用テクニック~配分変更とスイッチング

確定拠出年金に加入した当初は、運用の仕方がよくわからないので、とりあえず元本確保型の商品だけに預けていたものの、そろそろ少しは運用に回そうかとお考えの方も多いようです。また、商品ごとの投資割合を変えたいと思われている方も少なくないでしょう。確定拠出年金の運用を指図する方法には、「配分変更」と「スイッチング」の2つがあります。

1.配分変更

毎月の拠出金で買い付ける運用商品の比率を変更することを「配分変更」といいます。


配分変更の例


配分変更はむやみに行わない
配分変更をすることは、「運用方針の変更」を意味します。確定拠出年金は長期運用になるので、短期的な思惑で方針を変更することは得策ではありません。配分変更も必要最低限に留めましょう。



スイッチング

現在持っている運用商品を売却・解約して、他の運用商品に買い換えることをいいます。下の「スイッチングの例」の図は、運用商品Cを15万円、運用商品Dを20万円売却し、新たに運用商品Eを35万円購入した場合の例を表しています。

スイッチングの例




スイッチングにはコストがかかる
スイッチングの際、投資信託によっては「信託財産留保額」というコストがかかります。あまりスイッチングを繰り返すと、コスト倒れになる可能性も...。ちなみに、配分変更にはコストはかかりません。


配分変更とスイッチングの違い

  その後の拠出金の配分割合 その時点の商品ごとの資産残高
配分変更 変更になる 変更にならない
スイッチング 変更にならない 変更になる



実際の指図はどうするの?
運営管理機関が用意しているホームページやコールセンターを利用して指図を行います。指図の締め切りや利用時間は、運営管理機関によって決められています。また、スイッチングに関しては回数制限がある場合もありますので、確認しておきましょう(3カ月に1回以上の指図ができるよう、法律で定められています)。


運用の指図には配分変更とスイッチングの2つがある

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