用語集

成熟度

 年金制度において、時間の経過とともに加入者や受給者の年齢構成が変化しない状態(定常状態)になります。このときの財政状態は、給付総額と保険料や掛金と積立金の運用収益の総額が等しくなり、積立金の残高が変化しない状態になります。この状態を「年金制度が成熟した状態」といい、この度合いを示す指標を成熟度といいます。成熟度として一般的に使われているのは、加入者(被保険者)数に対する老齢年金受給者数の割合で、そのほか年間の保険料(掛金)総額に対する給付総額の割合、年金受給者と加入者の給付に必要な総額に対する年金受給者の給付に必要な額なども成熟度として使われることがあります。