iDeCo Q&A(掛金の拠出・運用)

          

掛金の拠出・運用

「拠出」とは何ですか?
年金の加入者が、運営者に掛金を払い込むことを「拠出」といいます。「確定拠出年金」とは、拠出する掛金が確定している(あらかじめ分かっている)年金のことです。
毎月どのように掛金を支払うのですか?
基本的に、加入者の預金口座から引き落とすことで掛金を支払います。自営業者(第1号被保険者)や専業主婦(夫)(第3号被保険者)は加入者個人の預金口座を使います。会社員や公務員など第2号被保険者の場合は、事業主払込(給与天引)、または、個人の預金口座からの引き落としができます。
毎月の何日に掛金を支払うのですか?
毎月の掛金は翌月26日(金融機関が休業日の場合は、翌営業日)に口座振替で引落されます。
支払う掛金の金額は途中で変更できますか?
掛金の変更は年1回できます。
掛金が支払えなかった場合どうなりますか?
預金口座の残高不足などの理由で掛金が引落されなかった場合、その月の掛金は追納できません。また、経済的な事情で掛金を支払うことが難しくなった場合は、加入資格喪失によって「運用指図者」になることで一時的に掛金の拠出を停止することができます。
iDeCoは毎月は最低金額で続けて、ボーナス月に増額できますか?
現在のところ、掛金の拠出限度額は月単位で決められているため、ボーナス月の増額などはできません。2018年1月から、拠出限度額は年単位に改められるため、ボーナス月の増額なども可能になります。
どのような運用商品がありますか?
大きく分けて2つの商品のグループがあります。ひとつは、「元本確保型商品」で、預貯金、保険商品などです。購入時に利回りが表示されているので、利回りの水準を確認しましょう。もう一つは、「元本変動型商品」で、主に投資信託になります(一部に信託商品もあります)。運用の成果は市況の変動に左右されますので、時価が元本を割り込むこともあります。
どのように運用すればよいですか?
運用は自由に行うことができます。運用の結果は、資産が増えても、減っても、自分の年金額にストレートに反映されます。運用は自己責任なので、運用についての知識を得るように努めましょう。
一般的に資産運用で失敗を避けるためには、「長期・分散・積立」で投資することがポイントといわれます。iDeCoは、その制度上、60歳になるまでの長期間の運用を前提とし、かつ、積立投資をしていくことになります。したがって、投資商品を分散することが重要となります。
また、商品のリスクとリターンの関係を良く理解して、自身で耐えられるリスクの範囲にある商品を選ぶことが、運用を長く続ける上ではポイントになります。元本変動型商品のリスクとリターンの関係は、その商品の過去の運用成績を参考にして判断しましょう。期待リターンの高い商品は、その分だけリスク(価格のブレ)も大きくなります。価格の値動きの異なる商品に分散投資することによって、リスクを抑えることもできます。
運用で損をしたらどうなりますか?
運用で損をした場合は、損をした分だけ年金の原資が減ります。損失分を会社や国などが損失を補てんしてくれるようなことはありません。
したがって、年金の受給が可能になる60歳が近づいたら、安定資産での運用割合を増やして、市況の変動によって資産が大きく目減りするリスクを避けることが一般に推奨されています。
なお、万一、60歳の受給直前にリーマンショック級の下落局面となって大きな損失が出てしまった場合、運用は70歳まで継続することが可能ですので、その期間で挽回をはかることもできます。
元本割れは嫌です。定期預金の積立だけでもiDeCoはできますか?
商品選択は加入者の自由ですので、定期預金100%で積み立てていくことも可能です。

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